しょみのブログ

メモ。と感想。

2013.11.24 sorashige book 中島裕翔くんの話

2013.11.24
sorashige bookより

(∵)
雑誌でね中島裕翔とね、Hey!Say!JUMPの中島裕翔と対談したんですよ。
そのメッセージも結構来てたんで
読みたいと思います。

先日発売されたアイドル誌でHey!Say!JUMPの中島裕翔くんと対談をしていましたね。
後輩と話すしげさんは新鮮でカメラトークも盛り上がっていて面白い対談でした。
きっとフランクな性格の裕翔くんが積極的に絡んでくれたからでしょう。
どうしたらそんな風に後輩と仲良くできるのでしょうか。
今年から後輩ができたのですが距離感が分かりません。


裕翔はだってもう、
ちっちゃい時から知ってるっていうか。

結構ねYa-Ya-yahって番組で一緒だったりしたから、あんまり話しかけにくいほうの後輩じゃないし。

裕翔も多分俺にあんまり。

多少はね、久しぶりだったから緊張とかあったかもしれないけど
全然堅苦しく。とかなく。普通に始まったー、

けど!

なんかね、急に言われたんですよ!
中島裕翔と対談っていうスケジュールが切られてて。

え、何、すごい怖いんだけどっつってw
なんかw俺の第一声はwww
怖いんだけどっていうねwwww

で、マネージャーからも
「怖いでしょぉー」
って言われたんだけどwww

いや、怖いじゃん!
何で?っていうww
全然関わりがないと思ってたからー。

そしたらなんかその雑誌で、POTATOか。
POTATOで対談企画色々やってるんです、
と言うことで。

同じカメラの趣味を持つ、
加藤君と裕翔にやってほしいって言われて。

裕翔がカメラやってんのも知らなかったから
「なるほどなー」と思って。

現場に行ってね、
お互いを撮りあうっていう。

裕翔がなんかメンバー撮ってるんだって。

で、俺はーメンバー撮るのすごい嫌なのwww

なんかー撮られるメンバーが乗り気じゃないんだよ
多分ww

小山は乗り気なんだけどw

手越とかまっすーとか今どんな写真を撮ったのか気にされちゃうから。

身を委ねてくれる人じゃないとさ。
撮っててあんま楽しくないじゃんね。

っていうので気を使うから
俺もあんまりメンバー撮らないんだけど。

ライブの時とか、頼まれたらね、事前にわりと言っとかないと勝手に撮ったりすると結構やな顔されちゃうから。
人撮るの好きだけど。

っていうので。
ジャニーズの人を撮るのがあんまりなかった。
しかもハウススタジオで撮りあう、っていう。
ちょっと恥ずかしいんだけど。

なんか裕翔ってモデルもやってるんだって。

すごいよねー!
モデルやってるとか、カメラやってるとか
え?何?
ただのイケメンじゃん?
みたいなwww

お前イケメーンの感じになってるの?みたいなw
何、半沢直樹とか出てそういう感じ?みたいなw

なんかすごい置いてけぼりな感じはあったけどww

なんか二人で積もる話もあって
なかなかね、オタクだったね。
カメラを作ってるとか。

でもね、元からね、ジャニーズってね、そういう人いるんですよ、僕もそうだけど、何か作るとか、アート側に興味がある人。

たとえば音楽を作り出すのも
絶対そっちなんだけど。

っていうのと、ただ単純に、自分が出るのがすきっていうタイプのどっちかに分かれると思うんだけど。

わりと裕翔はこっち側の。
しかもディープなねw

僕もわりとディープだと言われがちですけども。
あのぉー裕翔もこっち側だな!w
って言ってて。

ハタチになったって言ってたから
お酒今度飲みに行こうよ
って話してたんですけど。

だから全然なんかね、
あんまりこうー人見知りみたいなのは。

まぁ後輩にあんまり人見知りはしないけどね。
裕翔もあんまりしなかったみたいだし
撮られんのは照れくさかったけどね!

でも裕翔、それがすごいなって思ったんだけど。
裕翔は俺と撮る写真は全然違うんだけど。

やっぱり裕翔は
撮られる側の気持ち
分かってるから

あのーなんかね、そんな無茶、難題も言わない中でなんかうまいって言うか。

しかもメンバー撮ってるって言うから人撮るのもうまいなーと思って。

僕の場合は構図とかでいっちゃうから。
その人の魅力をどうこうっていうのは正直あんまり
うーん、最初に発想しない。

どっちかっていうと雰囲気からー
「じゃあこの中にーこんな感じで立ってて」
みたいな雰囲気で言っちゃったり。

もうドン引きでね。顔とか映んない角度で撮ったりしがちなんだけど。

なんかあのー二人とも全然違うなーと思って。
面白かったっすね。

Hey!Say!JUMPはなんかそうー
有岡もそー映画とかが好きで今度話したいって誰かづてに聞いたこともあったし割りとそういう人も多いんだなーって思ったり。

うんーバンドやってるしね!
いろんな後輩がいるんだなーと思いつつ。
面白かったですよ

まぁ別に交流していきたいっていうわけでもないけどwへへへww

たまに話すと刺激にはなりますよね。

後輩からそうやって自分が思われてるんだー
って事で後輩を通して自分を見直すこともできますし。

自分はなんか先輩の中で後輩サイドだったから
「あーこんなこともあるんだなー」なんて
「おもしろいなー」と思いましたねー

うんーいやいやいや。いい経験でしたー。

非常に楽しい仕事でしたよ
怖い怖い言ってたわりにはw
すごい楽しかったですね。

またいつか対談したいと思います。

タマフル シネマランキング2012 加藤シゲアキ

ラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」に寄せた加藤君のコメント。

 

宇多丸
タマフルリスナーでありジャニーズの人でもある、これ順番おかしいですよねw
NEWSの加藤シゲアキ君の今年のベスト映画スリーを発表いきたいと思います。

加藤シゲアキくんね、今年のはじめにやりました「さいの目予想スペシャル」にお越しいただきまして。
この番組のヘビーリスナーでもあり、話を聞いてみたらびっくりするほどの勉強家、かつ映画も見ているし育ちも良い好青年

しまおさんをして、どうですかしまおさんって言ったらね!
「よすぎ!一気によすぎ!」っていうね。
一度に良い要素が来すぎっていうね。
しまおまほ/そうですね、株の上がり方が半端じゃなかったですね。)

そんな加藤シゲアキくんですよ。
大人の事情でね収録コメント、かつ、この時間になってしまいましたけども、加藤君今年のベスト映画、ベストスリーを伺っておりますので。
じゃあ聞きますか!


(∵)
TBSラジオライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルをお聞きの皆さん、宇多丸さん、こんばんは。
ご無沙汰してますNEWSの加藤シゲアキです。

えと一年ぶりくらいに参加させてもらいますが、
正直ちょっと大人の事情で
もう出れなくなってしまった事が
本当に残念で残念で悔やまれるんですが。

あのボクの2012年映画ベストランキングを
聞いてくれるということで非常に光栄です。

あの今でももちろん
当然シネマハスラー聞かせてもらっておりますので、師匠には頭が上がらないんですが

そんなボクのランキングでよければ…!!
話させてもらいたいと思いますー

というわけで第3位!
ドライヴです!

えーでもまぁードライヴはね
このシネマハスラーでも当たりましたし
ボクが改めていうのも野暮というか、
魅力は当然…
当然あるというか伝わると思いますが
「ライアンゴズリングかっけー」って言って、しばらくライアンゴズリングのものまねをしながら爪楊枝を噛んでいたくらいハマってしまいましたね。

最初の10分でかなり掴まれてしまいました。
ほんとにあのー、すごい面白かったですー

タクシードライバーが元ネタ*1だと
おっしゃっていたんですが
僕まだそれが見れてないのが
正直残念なんですけどね

ぜひ同じ監督(ニコラス・ウィンディング・レフン)の「ブロンソン」も日本語版でDVD出してほしいなーと切望しておりますー

ほんとにかっこよかったですね
キャリーマリガンも最高でしたね、はい。


えー続いて
第2位ー

私が、生きる肌!です

えっとースペイン映画の
ペドロ・アルモドバル監督の最新作ですが。

ペドロ・アルモドバル監督は僕はすごい好きで。

まぁ全部見てるわけじゃないんですけど
「トークトゥーハー」とか「ボルベール」とか
すごい大好きで。

今回もすごい期待してたんですけど
ボクはあのーなんかすごい
楽しかったですー

物語としてのミステリーもさることながら
ファンタジックな狂気みたいなのが。

そして画がかっこいいっていうところもあって
個人的には衣装がジャンポールゴルチエ
やってるっていうところも期待して行ってて。

あのーすごい
ふざけてんじゃないの?wって
いうところもあったんですけどw
それもすごいかっこよかったですねー
あのきれいな画がすごい印象的でした。

そして
第1位!

SHAME!です

えー本当にあのーSHAMEを一位にすると
職業柄ちょっとあれなんですけどw

まぁーあの性依存症のマイケル・ファスベンダー演じる男の話なんですが。

本当にあのーすごい共感というか
あの性依存症への共感というよりはw
変わりたくても変えられない男のジレンマみたいな部分がすごいぐっときましたね。

あとキャリー・マリガンのバーでライブするシーンの歌のところでなんかもうボクはちょっと泣けてしまいました。

すごい思い出に残ったというか衝撃、でしたね。
本当にあのーボクはそれを見た瞬間に今年の一位はきっとこれになるんだろうなーと、思ってしまいました。

ほんとにマイケルファスベンダーの演技がすごかったです、ねー、はい。

まぁーあのタマフルでいうとウホッていう部分も当然ありますしw

いやあのwwただ僕のwファンの方には勧めづらい部分もあるんですけどw

ボクはーこれが一位です!今年の。

他にも桐島とか。悲しい獣とか。

去年ボクが出してもらった時に気になる一作で
キム・ギドクアリランも出させてもらったんですがアリランもすごく良かった、し。

それからのピエタが!

金獅子ヴェネツィア国際映画祭)?かな?獲ったので。
そこからのピエタっていうあれが僕としては感動というところなんですけど。

他にも裏切りのサーカスとか、
悪の教典とか。

いやー本当に面白い作品が今年はたくさんあったんですけど!

ボクのランキングベストスリーはこんな感じ、ですー…

えーほんとにあの是非またいつか上手い事行ってタマフルに参加できる日を楽しみにしています。
宇多丸師匠本当に尊敬しておりますー
以上!加藤シゲアキでしたー!



(宇多丸)
加藤くんはウホッとか言っちゃだめ!ね!www

や、でもほんとねどうですか加藤くんこれー加藤君のベストスリー。
いいですか?

かっこいい。

かっこいいよ、ベストスリー。

ちょっとぉちょっとーw

あのシネマハスラーでね
サイコロでも当たってないし
ボクの引き出しにもないところをね言ってくれるからいいじゃないですか。

あのドライヴとかね、一致してたけど
ペドロ・アルモドバルとかね「私が、生きる肌」とかさ。

そして一位ね!シェイムですよ。
先週の大掃除でボクのね「良かった、という印象があった記憶がある」www

この落差たるやですよww
1位(宇多丸自身のランキング)007とね品格の差が出るーw

いや、でも変えられないー自分を変えられない男の話ですよ!
1位の007も自分を変えられない男の話ですから

だから別にこれ1位シェイムですよw

性依存症じゃないですか、ジェームスボンドだって
性依存症じゃないですかw

そういうことじゃん、そういうことじゃんw

俺はだからこれシェイムのこと言ってますからwwwww

はいーということでねー

加藤君ねーまた是非ー
(しまお/かとうくん私のこと覚えてるかなー)
覚えてるでしょー聞いてるんだからー

加藤くんちょっと共通の知人とかもいるんで
飲みに行こう飲みに行こうなんて言ってるんですけどねー
(しまお/へぇーその知人つうーのか紹介してもらいたいもんだねぇー)
じゃぁしまおさんも呼びますよ
(しまお/いやいやいやそんなー…あっしはいいっすよーwww)


*1:「タクシードライバー」ではなく「ザ・ドライバー」の間違いだったと
しげ部で訂正していたはず…。

2014年06月13日 ラジオ「すっぴん」 加藤シゲアキ

水道橋博士がパーソナリティーをつとめるラジオ「すっぴん」に加藤君が出演した際のトークメモです。


加藤君が出演したのは博士が気になる人をゲストに呼ぶ「博士の愛した日常」というコーナー。

博士の著書「藝人春秋」を「ダ・ヴィンチ」で加藤君の上半期ベスト1にあげていたのがきっかけでゲストに呼んでくれたようです


博士「嬉しいじゃないですか。もう51才ですよ、20代の人には僕の本は届かないだろう、っていう風に自分では思うんですよ。自分では思うんですけど、届かせたいんですよ。それがこんな風に届くんだーと思った時にお会いしたいなー、と。」

本を読む人が少ない。
「藝人春秋」は8万部売れたけど日本の人口でいうと、1000人中994人は読んでない。
そんな中で加藤君が選んでくれたというのは奇跡だと思う、と博士。




「自分の師匠がビートたけし」というのがあまりにもフィクション過ぎて芸人になってから本を読まなくなった博士。

樋口毅宏さんの「さらば雑司が谷」を読んで久しぶりに小説が面白いと思った。

その樋口さんが加藤君の本を読んで面白かったと書評していたので気になった、と。*1


ちなみにこの「すっぴん」出演時は博士「閃光スクランブル」読了、「ピンクとグレー」読み始め、という事でした。



■元々本をいろいろ読んでいたのか?

(∵)「実はそんなに小説を読んでなくて。
普通に読むは読むんですけど、本の虫だったっていう時期はなくて。
だから『好きな本は』?とか『影響を受けた作家は?』とか聞かれると困るんですよ。
書くようになってわりと読むようになったんですよね。
やっぱり読まないと書けないんだなーと思って。
それで樋口さんを友達と編集の方から薦められて、読んで、これはすごいなーと思いましたね。
本でしかできないことってあるんだなーと。」


(∵)「本が好き過ぎたら多分できなかったと思うんですよ、ビビって。
もちろん書くことは好きですし、小説を馬鹿にしてるとかではないんですけど好き過ぎたら躊躇して自分はできないなーと思うんですよね。」

(∵)「どちらかというと映画の方が興味があったんで、映画評論とか。
なので映画脚本のメソッドみたいなものをずっと勉強してた、というか好きで読んでて、それのやり方で小説を書いてみようと思ったのがきっかけでしたね。」


■「ピンクとグレー」「閃光スクランブル」の舞台が芸能界であることについて。

(∵)「僕が書くならそこを書かないと、意味がないかなと思って。
人が書けない物を書かないと意味がないと、事務所と話し合ったときもいっぱい言われて。
読み手もそこを期待しているということも意識して。」

博士「リアリティが欠ける可能性だってあるじゃない。
エンターテイメントを書くっていうので派手なシーンもあるわけじゃない、小説的な、ケレンなところをたくさん作っているわけですけども、それをやればやるほどリアリティは欠けるわけだから、そこに対してのリアリティを感じる言葉を尽くすというか、伏線をはるというは、ここまでやるのか!と思うんですよ。
ここまでやるか、ってことは身を削ることでもあるし。
自分は芸能界にいるんだからこういう事が分かるって言うことだよね。」


派手なシーンを描くとどうしても現実味が欠けてしまう。
だからこそ「そこに至る現実的な伏線」や「生々しい感情」を織り込まないといけない。

でもそれが現実的であればあるほど、加藤シゲアキを意識されてしまう。
アイドル・加藤シゲアキが書くことで、「芸能界、加藤君がいる世界はそういう世界なんだ」と誤解されてしまう危険性がある。
それを分かっていながら踏み込んだことを書いているというのは面白いなー、としみじみ。



藤井彩子アナウンサー(以下藤)「ちょっと大丈夫!?とも思ったりしたんですが。(加藤さんも)こういうことしてんだろうな、って間接的に探られることだってあるわけですよね...。さじ加減みたいなことって意識しました?」

(∵)「さじ加減、意識しましたね。
でも思ってるより、行かないと、それこそ勇気みたいなのがないと面白くないと思うんですよね。
なので(こんな事アイドルが書いて)大丈夫!?みたいなところは狙ってるんです、よね。
どうしても僕の顔がちらつくのはしょうがないと思ったんですけど、やっぱり閃光スクランブルの時は主人公を男性アイドルにはできないな、と。
その辺は自分の事だと思われると…。
得する所もあれば損する所もあると思うのでその辺はバランスは考えて、は、いますがそれがうまくいってるかは分からないですけどね。」


アイドルが小説を書く事について、ちゃんと損だけでなく、得する、と言っているのが加藤くんらしい。

樋口毅宏さんがコラムでこう評価してくださってました。

加藤シゲアキの幸運は彼の知名度のおかげでたくさんの人に読んでもらえること。不幸は彼がアイドルのために正当な評価を得ないこと。」


この辺りをちゃんと引き受け、理解したうえで、小説を書いてるんでしょうね。


博士「アイドルの市場の大きさに比べて本の市場の方が狭いわけですよ。
だからその市場のなかで過激なことをやるというのは自粛が働くはずなんですが、過激なことをやってるんですよ。
それは覚悟がいるはずですよ。」

(∵)「かなり覚悟しましたね。
書き始めるとき、出る時はかなり覚悟しましたもんね。
怖かったです。」


藤井「伏線がちりばめられてたり、かなり緻密な作りになっていると思うんですが、具体的にはどういう風に書いてるんですか?」

プロットは書いていない。
頭の中に起・転・結だけあって、承は転から逆に書いているという感じ。
だから承が一番大変、と加藤君。

博士「技巧的なアイデアをこの一冊にどんだけ入れてんだ!?と思って。
出し惜しみないなーと思いますよ。
心象風景を書こうと思えば何ページ使ったっていいんですよ。
もんもんとした思いを書けばいいんですよ。
だけどショットが早いというか、場面転換早いし、仕掛けがすごく映画的なんですよね。
映画も螺旋階段状に進化してるからその進化の方向側の映画を意識して、過去の映画を引用しながら、過去の歌詞を引用しながらエンターテイメントを構築していくという形をイメージとして持ってるんだなーというのを。
だから小説を映画化するんではなく、映画を小説化するみたいな、作業をやってるんだな、っていうのを思わせますよね。


(∵)「ギミックみたいなものは、特に映画から使ってるというか。
ピンクとグレーでいうと「(500)日のサマー」という映画を意識していて。
興味を持続させるのにめちゃめちゃ面白いだろうなーと思ってて。」

「興味の持続」というのはタマフルにゲストで出た際にも言っていました。

この辺りは今敏監督のパーフェクトブルーからの影響の話やメタフィクション、劇中劇を意識していた、という話も。




博士「昨日、業界の方の大きなパーティーに偶然行ったんですよね。
中に入ったら暗闇、というか照明が落とされた会場で。
まぁ数々の有名な方がいっぱいいらっしゃってて。
僕、老眼で暗いところがほぼ見えないんです。
輪郭しか見えないんです。

でね、自分の中の意識が閃光スクランブルの主人公になっちゃうんですよね。

そういう設定があるんですよ、目の見える範囲…みたいな伏線があるんですよ。
その伏線が自分の中に入ってきちゃって。
で、またパパラッチみたいな感覚が自分の中に入ってきちゃって。

そこからずーっと意識が続くのよ、小説の意識が。
これってすごく小説的だなーって。
小説に影響されて、小説に侵されている自分がいて。

で、大根さん*2がいて、大根さんがこの小説を読んでたから、たまたまその話ができて、その時にようやく「現実で起きているんだけど、小説に侵されてメタな意識に行ってる」のを呼び戻されるというね。

そんなのは他の人は共有してないわけじゃない。
でもオレの中では登場人物になっちゃってんのよ。

それが小説に影響されることだし、いわゆる小説とかこういうものが心に忍び込む瞬間なんだと思うんだよね。
それだけ影響が続いてるんだよ。

だからそういうものは面白い、と思ってる、自分の中で。
見た、面白かった、泣けた、というものが僕はあんまり興味がない。

パッと忘れられるもの、それもいい、それもいいんだけど、もっと心に忍び込むもので、フックがかかるものが僕は面白いのよね。」

(∵)「引っ掛けたいとは書いてて思う。
いびつで何か、残っちゃったな、っていうものの方が人の心には残ると思ってるんですよね。
だから全部が面白くなくても、一点だけでも人の心に残る、ザラっとしたものを書きたいって思いますね。」

後に加藤君がダイノジさんのラジオ「スクールナイン」に出演した際にこんな話が出てきました。

ダイノジ大谷さん「水道橋博士さんなんて「加藤君と仕事したくてしょうがないしょうがない」って会うたびに!「加藤君とねー、なんとかねぇー…」って笑」

 

*1:※樋口さんは加藤君が樋口さんのファンということを知って加藤君の本を読んだようです。

*2:大根仁監督